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Voice from iBS

2020年03月

2020.03.31

ゆく河の流れは絶えずして、 しかも、もとの水にあらず

コメディアンの志村けんさんがコロナ発症の後、亡くなってしまいました。

日本中が悲しみに包まれた昨日でした。


世界中でがんばっている iBSの卒業生たちも今、それぞれの場所で色々な困難、災難と戦っています
(院長がiBSのFBに応援メッセージを動画で送っています。チェックしてみてくださいね)


2020年が明けた時、こんな世界を予想できた人がいたでしょうか。
改めて、私たちはこんなにも不安定で無常な世界に生きていることを思い知らされます。


そして、こんな時だからこそ...
こんな世界を見つめ、
そこから目を逸らさずに、
ありのままに受け止め、
深く思考すること
が大切なのかもしれません。


人間は無常を知らされると、本当の幸せを前向きに探さずにはいられなくなります。

太古の昔から天災の多いこの国で生きてきた祖先たちの美意識・無常観を今こそ紐解く時かもしれません。


というわけで、本日の人生応援英語表現はこれです:

『The flowing river never stops and yet the water never stays the same.
Foam floats upon the pools, scattering, re-forming, never lingering long.
So it is with man and all his dwelling places here on earth』

ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。
よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人と栖(すみか)と、またかくのごとし

-日本初の災害ドキュメントと言われる方丈記より冒頭文抜粋

最後までお読みいただき、ありがとうございました🙂

2020.03.24

【ディベートとは...】

 みなさん、こんにちは(^ ^)

やっと、やっと!春の陽光がちょっぴりでも拝めるようになり、
気持ちもいと上がりけり〜(↑ EXIT風でお願いします 笑) という兆しが
見えてきたというところでしょうか。


と・こ・ろ・で
みなさんはディベートと聞けば、どんなイメージを抱くでしょう?
“感情的になるから、ケンカになるから、苦手”という方も多いのではないでしょうか。


But, ディベートの達人で同時通訳者としても有名な松本通弘先生は次のように言っています。


“ディベートは即決思考の連続!
これを究めると、Quarrel(ケンカ) Art(芸術)に変わる...” と。


ビジネスや政治、学校で行われるディベートは、時に相手の隙を突くためのディベートになることも
少なくないと思います。ですが、この世の中... 負ける、勝つの勝敗を超えたところに真実が隠れていて
それに気づく、気づかないは私たちの心が握っているのではないでしょうか。


ぜひ、iBSで勝つことも、負けることも超える超気持ちの良いディベート(究論)の醍醐味を味わってくださいね♬


ということで本日の英語表現はこれです:
“Good debate is actually civilized conversation."

良いディベートは、教養溢れる会話とも言えるのです


最後までお読みいただき、ありがとうございました🙂

2020.03.17

日本よ、循環する勝負の波をつかもう!

 日本が、人類が向き合わなければならない、未知のウイルス・コロナとの闘いが続いています。

隣の人がクシュンと咳をするだけでも、その人を責める状況もちらほら (> <)


「仕事は激減、一体どうしたらいいんだろう...」、「時間を持て余してしまう」
「いつ収束するのか先行き不透明」...そう悩んでいる方も多いことでしょう。


世界的に不安定なこの時期...一体どう過ごせばいいのかと悩んでいる方も少なからず?
いるのではないでしょうか。


人(の立場、環境)によって答えは様々かと思いますが...
iBSの答えはこれ!

“レ・キ・シ にたずねよ”
こういう時こそ、歴史にたずねましょう。
Ask Japanese history of this! です。


あの!室町時代に誕生した不世出の天才能楽師・
世阿弥(←日本史の教科書で名前はお馴染みですよね?)
の言葉に “男時、女時” というものがあります。


これは世阿弥が、刻々と変化する『場』の『機』を捉えることの大切さを日本の子孫に伝えようとした

言葉だと思います。


『男時とは、こちらに勢いがある時のこと』
『女時とは、向こうに勢いがある時のこと』


今この世界は、ウイルスたちに勢いがありますが、やがてその勢いは必ず人類に戻ってきます。
人類にとって、今は女時と言えるのかもしれません(> <)


『この世の中の現象は、良い時と悪い時がめぐり巡る波のようになっている...
勢いの波が相手にいっている時には、そこで負けることは気にせず、いたずらに勝ちにいかない。
むしろ、自分の方にやがてやってくる勢いへの準備期間として鍛錬すべき時と考える』

これは、世阿弥がその著書・風姿花伝の中で、私たちに教えてくれている言葉です。


今だからこそ、
“女時の時にこそ、男時のための準備をしているのか”
と世阿弥から問われているような気がしています。


というわけで、本日の人生応援英語表現はこれです:

男時(MaleTime=advantageous time to the people)
女時(Female Time=disadvantageous time to the people)

最後までお読みいただき、ありがとうございました🙂

2020.03.10

【iBS名物、卒業式!】

 iBS全日制・第45期生が日曜日に晴れて、卒業式を迎えました🙂

コロナ感染拡大を恐れて、謝恩会こそ略式になりましたが、
アカデミー賞授賞式ばりの緊張感に包まれながら?
立派に卒業していきました🌟



iBS卒業式名物といえば、Andyの英語だけの司会、Andrew & Perryの贈る言葉、そして、
何といっても... 学院長式辞の中で生徒一人一人が一年間を振り返って思うことを話す、
“ レビュー フォー ザ イヤー!” です



“彼らにとって最良の時であり、最悪(笑)の時であったかもしれない”この1年を
見事に、ユーモア、感動、クラスメートへの果てしない愛、保護者への感謝...を込めてスピーチしていました。


本当に見事なスピーチ力...1年の対話ロジー(Taiwalogy)の成果、ここにあり!でした🥰



というわけで本日の英語名言はこれです:
”The biggest asset iBS offers the students is a group of peers."
iBSが提供する最大の資産は...共に学ぶクラスメートです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました

2020.03.02

【コロナウイルスの感染拡大から思うこと】

 世の中、いよいよ大変になってきましたね。

マスクどころか、トイレットペーパーまで店頭から綺麗に消えてしまいました(> <)
コロナウイルスの感染拡大はとどまるところを知らず、学校も企業も色々な行事が自粛ムード。
この喧騒は、不条理は。一体どこまで続くのやら...


そんな今、全国の書店である名著の在庫切れが相次いでいるそうです。


その名著とは...
フランスのノーベル文学賞作家アルベールカミュの『ペスト』


この作品には、後手に回り続ける行政の対応のマズさや人々の相互不信、愛する人との過酷な別離をはじめとして、
精神も肉体も牢獄に閉じ込められたような状況の中で、浮かび上がってくる人間の尊厳(人間は不幸とどこまで戦うのか)
までもが、見事に描かれています。


今、日本もある意味、極限下の状態に置かれつつあるのではないでしょうか。


だからこそ感じられる、“ささやかな仕事への愛や、人と人とをつなぐ連帯の感情、自分の職務を果たすことへの義務感”
なども併せて感じてほしい名著です。


というわけで本日の英語は:
"Plague" represents how the world deals withthe philosophical notion of the Absurd."


最後までお読みいただき、ありがとうございました